図心の求め方
図心とは重心位置のことです。長方形の形なら対角線の交点になります。
断面1次モーメントと力の釣り合い公式を利用して図心を求めましょう。

断面1次モーメント公式は下記です。

断面1次モーメント公式

これを下記の式(力の釣り合い式)にアレンジして図心を求めます。

図心距離=(断面積×図心位置までの距離)の合計÷全断面積

では、右図の図心を求めてみましょう。
図心を求めてみましょう

図心を求めるための下準備をしましょう

@まず、計算しやすくするため3つの長方形に分割します。
A分割した長方形の面積を求めます。
 a=5m×2m=10u
 b=2m×4m=8u
 c=10m×2m=20u
BX軸、Y軸から中心(図心)まで距離を求めておきます。
 Xa=7m Xb=4m Xc=1m
 Ya=2.5m Yb=1m Yc=5m

では、計算しましょう。
3つに分割します

図心距離=(断面積×図心位置までの距離)の合計÷全断面積
↑を、もう一度思い出しながら、X軸方向、Y軸方向それぞれ
計算します。

X軸の計算
Y=(10×7+8×4+20×1)÷(20+8+10)
 =3.21m

Y軸の計算
X=(10×2.5+8×1+20×5)÷(20+8+10)
 =3.5m

答えは、X軸から3.21m、Y軸から3.5mの交点が図心です。

これが図心

構造計算でいうところの重心は、建物の重量をプラスαします。
例えば、2階の床構面でいえば、1階の屋根部分、上階がのる部分等です。
その様な計算は、手計算では大変ですので、今ではほとんどが構造計算ソフトで計算をおこなっております。

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