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害虫と結露
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害虫と結露

▲TOP 腐朽菌 シロアリ 結露 カビ・ダニ
住まいの痛み具合

腐朽菌

木造住宅における木部の腐朽やシロアリによる被害の総額は全体で見ると火災によるそれを超えるといわれており、住まいの災害として深刻なものであるといえます。
建物の強度低下の原因となるものは木材腐朽菌と呼ばれるキノコの類です。

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被害を受けやすいところ

湿度80%以上、温度10℃以上で発育開始、各部分の水分の多少が木材の腐朽にとって最も重要で、次の部分が要注意ですので、重点的に点検しましょう。
浴室、キッチン、洗面所などの水まわり
これら水を使う場所は湿気が多くなる上、配置上北側などジメジメした環境に置かれやすいため、最も危険な箇所となります。
特に浴室などの水がかりの木部や給水管などに接する木部に注意しましょう。


土台

土台は木を使用した構造躯体のうち、最も地盤面に近い部材であるため、腐朽しやすい箇所です。
通常、建設時に防腐措置などが講じられていますが、定期的に点検し、10〜15年経過した時点で再び措置を講じることが必要となります。


雨どい付近、植木が近接する雨がかり

雨どいからあふれた雨水や、破損箇所からの漏水により腐朽の危険があります。
また、植木や玄関たたきの付近などは、雨水のはねかえりが予想されるため注意しましょう。


モルタル下地

亀裂部分からの雨水侵入により、下地板が腐朽するおそれがあります。


雨漏り

雨漏りが起こると、天井から床下まで全ての部材が危険になります。
屋根以外にも開口部周辺から起こることがありますので十分注意しましょう。


その他、結露水、設備の漏水の生じる箇所

開口部周辺など結露が起こる部分は水分を含みやすくなります。
これ以外にも、外壁の内部など外から見えない部分に結露することもありますので注意しましょう。


注意木材が腐朽すると、菌によって分解された成分のなかに、シロアリを誘ってしまう物質が含まれる場合が多いため、木材が腐朽している部分はシロアリの被害を受ける可能性が極めて高くなっています。
注意木部の腐朽の点検や補修は専門の業者に依頼してください。(カク企画でもOKですヨ)



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腐朽菌


シロアリ


結露


カビ・ダニ

住まいの痛み具合

シロアリ

住まいに大きな被害をおよぼすシロアリは、主としてヤマトシロアリイエシロアリの2種類です。両者とも湿った木材を好み、湿気の多い床下などに害をおよぼしますが、イエシロアリは自ら水分を運ぶことができるため、その被害は小屋裏までおよぶことがあります。

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被害を受けやすいところ


日頃の心がけも

腐朽菌による被害を受ける部分とほぼ同様です。、床下にカンナくずや木片が残ってないか確認しましょう。
建物周囲に木柱や木の垣根、木片などがあると、ここを巣としてシロアリが繁殖する場合があります。敷地内に木片を放置したり、埋め込んだりすることはやめましょう。



大切ですです

発見方法


住まいの

羽アリを見つけたら要注意。4〜7月にかけて羽アリを見つけたら、シロアリの羽アリか普通のアリの羽アリか確認しましょう。
(下図参照。)床下の布基礎内部表面などに、地盤面から泥で固めたようなアリ道がある時は、シロアリがいると考えられます。被害が進行すると木材の内部から空洞化してきますので、木槌などでたたくと空洞音がします。
近所でシロアリによる被害が発生したら要注意です。


シロアリ被害発見の手掛かり

  • 柱などを叩くとうつろな音がする

  • 羽アリが飛び立つのを見た

  • 庭に置いてある板切れにシロアリがついていた

  • 垣根がグラグラしている

  • 床下等にアリ道がある

  • 歩くと床がブカブカする

  • 近くでシロアリの被害

    が発生している


シロアリの調査手順
  1. 床下収納庫から床下に入る。(和室の畳を上げて下地板をはぐり入ることもできる)

  2. 基礎の立ち上がり部分や束石などにアリ道がないか確認する(シロアリは直射日光や乾燥を嫌うので、土や糞などでトンネルをつくる)

  3. 木槌などで土台をたたいてみる。被害があるとにぶい音がする。

  4. 部屋内では、玄関や勝手口・浴室・洗面所などのドア枠付近を検査する。

  5. 最後に建物の廻りをぐるっと確認する。


場所ごとのシロアリ被害率

シロアリの場所ごとの被害率

もっとも被害が多いのは、湿気が多い浴室です。
居間の28%とという高い数値は単純に住宅に占める面積が広いからだと判断できます。
また、玄関は、土間コンクリートに埋まって、直接シロアリが侵入しやすい部分といえるでしょう。
被害に遭う確率17%とという数値は玄関が家全体に占める面積の割合を考えると、大変高い数値になってます。


注意素人の方ができる調査といえば上記のような方法ぐらいだと思われます。
転がし床や床下暖房などにより、構造的に床下に入れない場合などは専門家に調査を依頼する方がよいでしょうまた、。シロアリやそれによる被害を見つけたら、被害の大小を間わず、専門の防虫駆除業者にご相談ください。



ワンポイントメモ

シロアリとアリの見分け方

メンテナンスの

シロアリは一見アリによくにていますがアリの種類ではありません。
普通のアリのハネアリとシロアリの見分け方は下図を参照して下さい。

  怖いシロアリ ただのアリ
・羽は細長く、4枚ともほぼ同じ大きさ
・前羽と後羽を別々に動かせる
・羽脈は網目状でこまかい
・後羽は前羽よりも小さい
・前羽と後羽とを連結させて1枚の羽として動かせる
・羽脈は太くて少ない
胸部と腹部は同じ太さでつながる 腹部の基部は細くくびれている
体の割に短い 体の割に長い
触角 数珠状 「く」の字型
※ただし、雄では「く」の字型でない種類もある
イラスト シロアリ アリ
写真 シロアリ写真 アリ写真

注意注意!普通のアリのハネアリをシロアリと偽り、施工する業者もいますので、ご注意ください。



ご注意!

「イエシロアリ」と「ヤマトシロアリ」え〜と どっちがどっち?

イエシロアリとヤマトシロアリ。どっちも危険な奴には違いないのですが、イエシロアリは小屋裏まで上ってくるのでホント根性あります!私も何度か実際に小屋裏まで被害が達した現場を目撃したことがあるんですが、建築主にその悲しい現実を伝えるために、天井裏から懐中電灯と木槌片手に降りていって、さー説明しようと深呼吸したとたん、「あれ?小屋裏までいけるのってヤマトシロアリだったけ?イエシロアリだったけ?ど・ど・ど・忘れた!」・・・これって、その道の経験者さん身憶えないですか?ハッキリ言って憶えづらいです。
そこで、憶える方法ですが、イエシロアリは「イエ〜!」と叫びながら、気合いで小屋裏まで上っていく!と憶えてください。・・・何となく頭にこびりついて離れないでしょ?



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結露

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結露について


日頃の心がけも

氷水をいれたグラスの表面にはやがて水滴がついてくることはこ存じでしょう。この現象を結露といい、空気中に含まれている水蒸気が冷たい材質の表面に凝結することにより生します。
同じことが住まいの中でも起こります。窓などの開口部、壁面、押し入れ、浴室なとの仕上材の表面に発生(表面結露)し、放っておくとカビが生え、家財などを汚損することとなります。
また、外壁の内部などに結露を生じる(内部結露)と木材を腐朽させる原因となり住まいの耐久性を大きく害します。結露を防止するには建物の断熱構造化をおこなうことが必要ですが、これだけでは十分てはなく、住まい方の工夫が重要となります。



大切ですです

表面結露の防止

住まいの

結露防止のポイントには次の3点があげられます。

  • 水蒸気の発生を極力押さえる

  • 暖房する部屋と他の部分との温度差を小さくする

  • 部屋の通風・換気を良くする


ワンポイントメモ

結露対策


居室

暖房時における室内外の温度差により結露しやすくなります。窓ガラス面やサッシのアルミ部分は特に結露しやすいので、これに接する木部などを濡らさないよう注意し、こまめに拭き取りましょう。

同じ建物内にあっても、一部屋だけを極端に暖め過ぎると、暖房をしている部屋と暖房をしていない隣の部屋との温度差は大きくなり、内部建具、間仕切り壁面に結露が生じます。隣接する二部屋問の温度差は極力少なくするよう努めましょう。
・ 冬季、閉め切った部屋では人が数人いるだけでも相当な量の水蒸気が発生するうえ、鍋料理の機会が多くなります。このような際には、換気を十分するよう心掛けてください。

  • 暖房時に加湿する際には過度にならないよう注意してください。

  • ストーブの上にやかんなどを置くことは、水蒸気の発生が過度になるので止めましよう。

  • 室内に洗濯物をほすことも、結露のおそれのある時には止めましょう。


押し入れ、収納

押し入れ、収納などの内部は結露しやすいのでひんぱんに戸を開けて換気しましょう。
また、ふとんなどで内部の空気の対流が妨げられやすいので、すのこを下に敷く(ホームセンターなどで購入するのが安くていいです)などの工夫をして空気の循環を良くしましょう。


浴室

浴室は、一年を通して多量の水蒸気が発生する所です。入浴の後は窓を開けるか、換気扇を回し、換気に心がけましょう。
また、常時入口の戸を閉めておくことを徹底し、住宅内に湿気をもらさないよう注意することが必要です。


知らないうちに壁内部は恐ろしいことに。
壁内部結露写真

内部結露の防止

右の写真は、カク企画のリフォーム現場で見られた、内部結露の状況写真です。グラスルールは小さくしぼみ、ただれ落ちてます。
室内の壁表面に発生する表面結露に対して、外壁などの内部に発生する結露を内部結露といいます。
内部結露は、室内の水蒸気を含んだ空気が壁体内に侵入し、外に抜けることができずに断熱材内部に滞留したものが、外気により冷やされることにより発生します。

内部結露は居住者の目に見えない場所で起こっており、気がついた頃には損傷が相当に進んでいることが多いものです。床組の点検、構造と躯体とあわせて定期的に点検し、異常が認められたときは専門の業者に相談しましょう。



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カビ・ダニ


住まいの痛み具合

カビ・ダニ

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以前より高い住宅の気密

カビが発生するとそれを食べるダニが発生します。






 最近の建物は、室内の気密性が以前より高まってきました。(気密を考慮してない一般の住宅は中途半端な気密性で、問題があります。)
そのため、室内空気や湿気がこもりがちです。日頃よく通風換気を行なって、仕上げの老化や退色を防ぎましょう。
 特に湿気がこもると、結露が生じ、カビが発生しまし、それを食べるダニが発生します。そのダニを人が吸い込むことになります。
結露は、冬期の外気温が低く室内が高多湿の時、外部に面した室内の窓や壁に生じやすく、また、夏期の給水管回りや梅雨期湿度が高い時にもよく発生します。

●カビが発生する条件

カビの発生する気温と湿度の関係グラフ

 カビは空気中の湿気、温度、酸素および栄養素(有機物質)がそろえば繁殖します。図のように室内湿度が80%以上で、温度が25℃以上40℃までの間でカビは最も多く発主します。湿度80%以上の時、縦性カビつまり普通のカビが繁殖しますが、カビには湿性カビのほかに乾性カビもあります。


ヒント!結露によるカビ。特にマンションでは諸条件により大量に発生しするケースがあります。
マンションリフォームでそれらを解決。マンションリフォーム例として掲載してます。

同じ住宅の写真ですが、これは雨漏りではありません。全て結露によって発生したカビです。ホント健康に良くないです。
カビ発生写真1 カビ発生写真2 カビ発生写真3 カビ発生写真4
押入内部 押入内部 窓の上部 物を置いた壁面

日頃の心がけも
大切ですです

カビ防止の一般留意事項

住まいの 建物に害があるばかりか人体にも害があります。

塗装仕上げの場合、下地はアルコール系カビ防止剤で処理し、カビ防止剤混入の塗料で仕上げる。クロス仕上げの場合、カビ防止のクロスと接着剤を使用する。結露対策としては、断熱石膏ボードを使用して室内結露を防止する。そのほか下地処理を十分にし、接着剤は防カビ接着剤を用いる。



ワンポイントメモ

カビ対策


住まいの

カビが発生したらすぐ取り除くことが重要ですが、あまりひどくなったカビは専門の業者に頼みましょう。
特に、ビニールクロスの場合は、裏側に発生してしまうと張り替えるしかありません。
また、表面のカビを取る場合は、中性洗剤等をうすめ、固く絞った雑巾で拭き、ドライヤーで乾燥させると良いでしよう。



ワンポイントメモ

ダニ対策


ダニは、高温、多湿を好むため、一般的に夏に発生、活発に活動し、冬には活動しないものといわれています。
しかし、最近は暖房機器や加湿器の普及などから、冬でもダニが活動しやすくなっています。ダニにはアレルギー性の喘息鼻炎アトピー性皮膚炎を起こす原因となるヒョウダニや人を刺すツメダニなどがいます。予防法は、何といっても掃除をよくすることと、多湿にならないように、換気をよくすることです。


ダニの繁殖する条件

  • 温度25〜30℃

  • 湿度70〜85%

  • エサとなるホコリ、フケ潜り込む場所があること

●空気を入換えましょう

押入カビ防止の為、空気入換えましょう

カビは、適度な湿気と温度、そして栄養のあるところにはどこでも繁殖し、温度20〜70℃、湿度70%以上になると急激に発生しやすくなります。
また、建材や仕上げに使われる接着剤やのりを栄養分として結露によるシミや湿気のある場所に発生するので、
まず、結露を防ぐこと、通風をよくすることが重要となってきます。


住まいの
ワンポイントメモ

押入のカビの予防

しまいっぱなしの布団や、汗を吸い込んだ布団、押入はいつもカビの危険でいっぱいです。
特にマンションなどでは深刻な問題でもあります。
カビは予防が第一です。

  • 天気の良い日に襖をはずして扇風機を当てて湿気を追い出す。

  • 除湿剤を入れる。

  • スノコをしいて、押入に物をギュウギュウに詰め込まない。

  • 押入の壁に発泡スチロールを貼る。

  • 洗濯物は充分に乾燥させて収納する。

住まいの
ワンポイントメモ

ダニの予防法

  • 掃除機でホコリをこまめにかつ入念に吸い取ること(1u当たり1分が目安です)。掃除機の使用は、ダニの捕獲と同時に畳の乾燥にも役立ちます。

  • 畳の上には敷物(カーペット等)は使用しないこと。畳の通気性を悪くし、ダニの恰好の住みかとなります。

  • 室内の換気、通風に注意すること。ダニの発生する梅雨時の少し前から布団乾燥機や除湿器を使用すると、ダニが発生しにくくなります。

  • 市販の防虫紙を畳の下に使用すること。

  • 天気のよい日には、ふとん類を直接日光に当てて干します。


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┃住まいのメンテナンスチェックリスト表(pdf版)はダウンロードコーナーよりダウンロードできます。┃

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